ファッションデザイナーになるために今からできることは?

ファッションデザイナーになるために今からできることは?

ファッションに強い興味があったり、大好きだったりすると、一度はデザインをしてみたいと考えますよね。服や服飾小物をデザインするのが、「ファッションデザイナー」という仕事です。多くの人が憧れる職業で、ときには流行を生み出すことも。
そんなファッションデザイナーになるために、今からできることは何でしょうか?いっしょにチェックしていきましょう。

被服の知識を身につける

まずは、被服の知識から身につけてみましょう。ファッションをデザインするうえで、避けて通れない基本です。単なるおしゃれとしてではなく、「どのような機能や歴史があるのか?」「素材によってどう違うのか?」といったことを学ぶと、服の本質が分かってきます。

「被服学」や「ファッション」というキーワードで、関連する参考書などを見つけることができます。また、ネット上でも無料で学べるサイトがいくつかあります。信頼できるサイトかどうか調べたうえで、勉強してみましょう。

色彩学の勉強をする

同じシルエットのスカートだとしても、淡い水色と原色の赤色では大きく印象が変わります。このように、ファッションにおいては色彩が重要となります。色の機能や効果、組み合わせなどを学んでおくと、自身のセンスだけでなく理論を使った配色ができるようになるので、ファッションデザイナーを目指す際に役に立ちます。

色彩学に関する参考書を購入して勉強するのも良いですが、どうせなら資格取得を目指すのがおすすめ。例えば、「カラーコーディネーター検定」や「色彩検定」、「ファッション色彩能力検定」といった資格があります。どれも学歴や年齢などの制限はなく、誰でも受けることができます。
中でもファッション色彩能力検定は、ファッション業界で生かせる色彩学についての検定。ファッション業界に特化した学びを得ることができます。ファッションデザイナーを目指す人にぴったりの資格といえるでしょう。

コミュニケーション能力を磨く

デザイナーといえば、黙々とデザインするイメージが強いかもしれません。しかし、自分のデザインした洋服を形にするまでに、さまざまな人とやり取りする必要があります。大手の企業に所属するなら、なおさらでしょう。そのため、コミュニケーション能力を磨いておくと役に立ちます。

まずは、普段の会話から相手に分かりやすく伝えるよう意識しましょう。例えば、伝えたい結論から話すようにすると効果的です。また、相手の言いたいことを汲み取る力も重要です。一方的なコミュニケーションではなく、お互いスムーズに話せるように意識してみてください。

センスや感性を磨く

ものをデザインするには、センスや感性が必要ですが、ちょっと鍛えればすぐに身につく、というわけではありません。知識や経験を何度も積むと、少しずつ磨くことができます。デザイナーを目指すと決めた時点で、センスや感性を磨くよう意識しましょう。

センスを磨くには、「一流のもの」に触れることが大事だといわれています。百貨店に行って、ハイブランドのアイテムを観察してみましょう。一流のデザインや素材に触れる経験を積むことで、ものの良し悪しが分かるようになります。
そのうち、一流のものが判断できるになるだけでなく、自分の好みも分かってきます。何かを良いと思う感性こそが、あなただけのセンスになります。

最新のファッションをチェックする

ファッションは、移り変わりの激しい業界です。大流行だったアイテムが、ほんの1年で廃れてしまう、という場合も。そのため、常に最新のファッションをチェックして、将来深く関わるかもしれない業界の動向を知っておきましょう。

まずは、アパレルに関するニュースを定期的にチェックします。どんなアイテムが流行っているのか、ファッション業界の経済状況はどうなっているのか…。また、日本国内だけでなく海外の情報も確認できると、より良いでしょう。

ファッション系の学校を調べる

ファッションデザイナーを目指す場合は、ファッション系の大学や専門学校に進むのが一般的です。専門的なスキルを身につけることで、希望する仕事に就きやすくなるからです。そのため、どのようなファッション系の学校があるのか、どのようなカリキュラムがあるのかなど、一度調べてみましょう。

ファッションデザイナーを育成する専門学校の例としては、「東京モード学園」があります。みなさんも、一度は聞いたことがあるかもしれません。さまざまな学科がありますが、ファッションデザイナーを目指すなら「ファッションデザイン学科 高度専門士コース」が適しています。
カリキュラムの1つ「バイイングシミュレーション」では、オリジナルブランドを立ち上げることを想定し、商品の販売体験をします。バイヤー役は企業の方なので、本格的な講評やアドバイスを受けることができます。
このように、学校によってさまざまな特徴があるので、自分に合った学びの場を探してみましょう。

入学に向けて受験勉強をする

ファッション系の学校に進む場合は、受験勉強を忘れてはいけません。受ける大学や専門学校の受験科目を調べて、しっかりと勉強しましょう。また、一般入試以外のAO入試や推薦入試なども検討してみてください。

受験で面接があるなら、同じく対策が必要。ただし学校は、ファッションに関して学びたいと思っている人、つまりファッションの知識がまだない人を受け入れるための場です。基本的に、高度なスキルが求められるような質問はされないので、安心してください。
「なぜその学校を選んだのか」「なぜファッションを学ぼうと思ったのか」といったポピュラーな質問に答えられるよう、練習をしましょう。

まとめ

服や服飾小物をデザインするファッションデザイナーは、多くの人の憧れです。被服の知識を身につけたりセンスや感性を磨いたりなど、今からできることをコツコツ積み重ね、ファッションデザイナーを目指しましょう。

ファッションのデザイン画